発想の転換
発想の転換…
これを意識したのはいつだっただろう。
私には、何にしても要領のいい器用で誰からも好かれる叔父さんがいる。
その叔父さんとのエピソード。
子供の頃、トイレの手洗い場にあったタオルで手を拭こうと思ったら、使用感を感じさせるように濡れていた。潔癖症気味だった私が使うことを渋っていると叔父さんが、
『まりこ、こういう時はな、タオル掛けに面してるところを使うをだよ!ほらね、誰も使ってないだろ?(頭指差して)ココを上手に使っていくんだよ』って笑って言った。
その瞬間に何かが変わったように思う。
世界は考え方次第でどうにでもなる。
人が使った後の濡れた不快なタオルも、掛かっている場所を使えば誰よりも1番綺麗な場所を使えたということに少し憂鬱感すら感じられた。
これは生きていくこと全てに応用が効いた。
一見、辛く厳しい状況でも発想の転換スイッチをパチンと入れ直せば、なんでも結構楽しみに変換することが出来た。
それから叔父さんの印象に残っている仕草は、都合が悪いことには
舌をぺろって出して、アレ?そうやったかな?って笑う。憎めない顔。
そういう甘えも大事だということは、今になってわかる。
この歳になって、どうやって自分が形成されてきたのか、何に影響を受けたのか、どんなルーツがあるのか、ってことをふと考える瞬間が増えた。
人生は思っているより深い。歳を重ねる度に面白く思う。
satamari♡
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