わたしのちくび
写真展に来てくださった女性に、
乳首綺麗ですね。
と言われて、女性から言われるのはなかなか珍しい！！と思いながら…乳首についてこんなことを話しました。
AVの現場で男優さんや監督さん、ユーザーさんに『良い乳首だね〜』と褒められることは多々あります。なので『良い乳首』の認識はあります。笑
しかし、12年前に遡りますと…乳首を吸われ過ぎて長さも伸びて色も黒ずんでしまったことに落ち込んでる私がいました。
娘を出産し、母乳で育てることを決めて、吸われすぎて切れたり噛まれて血が出たりを繰り返しながら乳離れをするまで好きなだけ吸わせた結果、20代までの私の乳首の面影は無くなったのです。
伸び切って長く大きくなって色も濃くなってしまった乳首が母になるということの代償なのか？そう思って悲しかった時期がありました。
乳首の長さを短くする『乳頭縮小術』を調べるまで行き着きましたが、メスは入れない主義なので諦め、何となくそれに蓋をして10年程過ごして来ました。
その後、AV女優としてデビューすることになるのですが、なんと！私の長く伸びた情け無い乳首が褒められるようになったのです。
よく通販本の後ろのページに乳首がピンクになるクリームなども載っていたりしますが、世間的にいう『きれいな乳首』とはピンク色の乳輪に小さなピンク乳首。
なのに授乳で使用済み乳首がこんなに褒められるとは。
わかりやすいのでちくびの話をしましたが、
年齢や経験を重ねることで失うものも沢山あるけど、得るものも大きい。それをプラスにするかマイナスにするかは自分次第。
ありのままの私でよい。
本当の意味でそれを受け入れられるようになったのはAV女優として世間様に裸を晒してからかもしれない。
ハイヒールやブランドを脱ぎ捨て一糸纏わぬ姿で世間体という枠から飛び出して自由になったことで見えない翼を手に入れられたようだと感じています。
まわりの価値観に惑わされることなく、自分が好きだと思える自分でいること。
私を通して、何か感じてもらえれば…
そう思って活動して来ました。
デビューから2年半。
個展会場に会いに来てくださる女性から
伝わっています！励まされてます！
そう言って頂けたことで答え合わせができたようでもあり、私自身が救われています。
東京・大阪の計９日間の短い個展期間中にそういった生のお声が沢山聞けたこと、本当に嬉しかったです。
また、マキエさんと時間を共にすればするほど根っこの部分に共通したものを持っていることを再確認する機会になり、より深い信頼と確固たる絆を感じている今日この頃です。
ちくびのタイトルに惹かれて読んだ男性にはつまらない文章だったことでしょう！笑
これからもエロいんだかエロくないんだかよくわからないAV女優・佐田茉莉子をよろしくお願いします！
Photo by マキエマキ
satamari♡
佐田茉莉子×マキエマキ 写真展
「短夜の夢」
心斎橋ギャラリーソラリス
2023年3月21日（火）〜3月26日（日） 11:00〜19:00
2022年8月〜9月に行われたクラウドファンディング「写真家・マキエマキが撮る佐田茉莉子写真集＆個展開催プロジェクト」による写真展です。目標金額の7000％達成という、驚愕の結果で終了したプロジェクトが、幕を開けます。
多くの男性ファンを魅了して止まないトップ熟女AV女優佐田茉莉子を、昭和のエロをこよなく愛する写真家マキエマキが撮影。70年代のロマンポルノへのオマージュや、旧赤線エリアでのロケ、貞淑な人妻の奔放な夢など、ストーリーを感じられる構成となっています。
タイトルの「短夜の夢」は壬生忠岑が詠んだ
「夢よりも はかなきものは 夏の夜の 暁かたの別れなりけり」
に由来します。
エロ（ス）というものは日常的なもののようで、真実がどこにあるか掴めない。掴めたと思ったら指の隙間からこぼれてしまう、儚い真夏の夜の夢のようなものだと感じたところからこのタイトルを付けました。
ひとときの短い夢のような時間をこの展示でお楽しみいただけたらと思います。
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